かつお風味たくあんは、かつお節などを使用してかつお風味に仕上げたたくあんです。
多くのスーパーマーケットで見かけることの多い味付けの一種です。
なぜかつお風味のたくあんが多く見かけられるのでしょうか?
かつお節に含まれるうま味
かつお節には「イノシン酸」と呼ばれるうま味成分が含まれています。
・イノシン酸
鰹節や煮干しに豊富に含まれている旨味成分です。カツオ、イワシ、鯖、鶏肉、牛肉、豚肉など、魚や肉類に多く見られます。1913年、池田博士の弟子である小玉新太郎氏が鰹節から発見しました。
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このイノシン酸は、「グルタミン酸」や「グアニル酸」と併せて代表的な3種類のうま味成分として有名です。
うま味は組み合わせることでうま味が増す
上記の通り、うま味成分として代表的なものは3つあります。
- グルタミン酸
- イノシン酸
- グアニル酸
これらの中で複数を掛け合わせることで「うま味の相乗効果」が生まれます。
具体的には、だしを思い浮かべると良いかもしれません。
「かつお節」と「昆布」でだしを取るとおいしい料理になりますよね?
これは「うま味の相乗効果」が起きているのです。
グルタミン酸を使用することの多いたくあん
スーパーマーケットなどで販売しているたくあんの多くは、多くの人がおいしく感じられるように調味料を使用しています。
裏面表示を見ると、「調味料(アミノ酸等)」と書かれているのを見たことありませんか?
この表記は多くの場合、グルタミン酸ナトリウムを使用しています。
グルタミン酸ナトリウムを使用することで、たくあんがおいしく感じられるようにしています。
うま味の相乗効果を起こすための「かつお風味たくあん」
もともとグルタミン酸ナトリウムを使用しているたくあんに、イノシン酸を含むかつお節はうま味の相乗効果を生みだします。
うま味の相乗効果を生み出している「かつお風味たくあん」は多くの人がおいしいと感じ、支持されています。
このことから、かつお風味たくあんは多く流通しているのです。
様々なかつお風味たくあん
ここからは、スーパーマーケットなどに流通しているかつお風味たくあんを紹介します。
新潟県に所在する増子さんの「ぱくうまだいこん かつお」
埼玉県に所在する塩野さんの「かつおたくあん」
東海漬物さんの「鰹味たくあん」
宮崎県に所在する野崎漬物さんの「ぶつぎりたくあん 甘口かつお味」
同じく野崎漬物さんの「九州育ち かつお味たくあん」
こだわりの味協同組合さんの「かつお味のたくあん」
東京都に所在するヤマサン食品さんの「生かつおたくあん」
西友さんの「かつおたくあん」
愛知県に所在するキムラ漬物さんの「かつお風味たくあん」